動画づくりを学ぶ記事

スマホでの撮影・編集から、仕事で使う動画まで。
知りたいことから、ひとつずつ学べます。

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動画マニュアルを作るときは、まず「見終わった人が、何をできるようになるか」を決めましょう。スマホで撮り始める前に、教える手順と、確認してほしい箇所を整理します。この記事では、ひとつの作業を題材に、準備から撮影、編集、社内での見直しまでを説明します。

作りたい動画がまだ決まっていない方は、目的から選ぶ学習案内の「社内教育」からご覧ください。

1. 教える作業をひとつに絞る

「新人に仕事を全部教える」では、撮る内容を決めきれません。「備品を使った後、元の場所へ戻す」のように、始まりと終わりがわかる作業を選びます。長さを先に決めるより、その作業を理解するのに必要な内容を考えます。

初めて見る人が迷うところを、実際に教えている人に聞きます。慣れた人の「いつも通りです」は、初めての人にはなかなか手ごわい説明です。何を見て、どう判断しているのかを、ひとつずつ言葉にしましょう。

2. 撮影前に、正しい手順を確認する

現場の責任者と、現在の手順や確認項目をすり合わせます。人によってやり方が違う場合は、撮影前に整理します。正しいかどうか決まっていない手順を、映像だけ先に立派に仕上げても、あとで撮り直すことになります。

出演する人、撮影する場所、映してよい資料や画面も先に確認します。個人情報や社外に出せない情報が入らない画面を準備すると、編集で隠す手間を減らせます。

企画を整理するには、撮影前に決める5項目の企画シートも使えます。「見終わった後の行動」に、できるようになってほしい作業を書いてみてください。

3. 全体・手元・確認箇所を分けて撮る

最初に、作業場所や道具の位置がわかる全体の映像を撮ります。次に、手の動きがわかる映像を撮り、最後に、作業後の状態や大切な確認箇所を近くから撮ります。

例えば、練習用の「文房具を使った後に片づける動画」なら、収納場所の全体、種類ごとに戻す手元、戻し終えた状態の3つに分けられます。これは説明用の架空の例です。実際の業務では、職場で決めた手順に置き換えます。

指や体で大切な部分が隠れていないか、その場で再生して確認します。動作を速く見せる必要はありません。見る人が手の動きを追える速さで行い、動作の前後にも少し間を残して撮ります。

スマホは三脚などで安定させ、手元が暗くならない位置を探します。縦・横の向きは、見る端末と、映したい範囲に合わせて決めます。基本の撮り方は、スマホ動画撮影の15のコツで確認できます。

4. 映像でわかることと、説明が必要なことを分ける

手をどこへ動かすかは、まず映像で見せます。一方で、「どこまで動かすか」「何を確かめるか」「その理由」は、短い声の説明や文字を添えると伝えやすくなります。

画面いっぱいの文章を読ませながら、細かい作業も見てもらうのは大変です。大切な動作を見せる時間と、注意点を読む時間を分けます。字幕が必要な内容は、音を出せない環境でも意味がわかるか確認します。

5. 編集は、作業の順番と判断のしやすさを優先する

撮った映像を実際の手順に並べ、不要な待ち時間や撮り直し部分を取り除きます。ただし、必要な確認動作まで短くしないようにします。操作が終わった状態も見せると、どこを目指すのかがわかります。

見出しは「準備」「作業」「完了の確認」のように、今どこを見ているかが伝わる言葉にします。音楽や派手な画面の切り替えを足す前に、説明の声と必要な作業音が聞こえるかを確認しましょう。

編集の操作に慣れていない方は、30秒の動画を完成させる8つの手順で、並べる・短くする・説明を添える流れから試せます。

6. 初めて見る人と、現場の責任者に確認してもらう

作った本人は、撮影した内容を全部知っています。初めて見る人に見てもらい、「作業の順番」「大切な確認箇所」「迷ったところ」を自分の言葉で説明してもらいましょう。説明が曖昧なところが、直す候補になります。

現場の責任者には、手順が現在の運用と合っているか、抜けている確認がないかを見てもらいます。危険を伴う作業では、動画だけで実施できると判断せず、職場で必要とされる教育や確認と組み合わせます。

見る人が実際に使うスマホや画面で、文字の大きさ、音の聞き取りやすさ、手元の見やすさを確認します。「わかりやすかったです」だけで終わらせず、どこで迷ったかを聞くと修正しやすくなります。

7. 公開した後に、古い手順を残さない

動画の説明や社内の管理表に、対象の作業、確認した日、担当者を残します。社内で決めた共有先に置き、見てよい人の範囲も確認します。

道具や手順が変わったら、どの動画を直すか追えるようにします。差し替えた後は、古い動画へ案内するリンクや、手元に保存された古い版が残っていないかも確認しましょう。作って終わりにせず、使い続けられる状態を整えます。

まずは、短いひとつの作業から

最初の1本では、説明する作業をひとつ選び、全体・手元・確認箇所を撮ってみてください。撮影のうまさより先に、「初めて見る人が、次に何をするかわかるか」を確かめます。

動画を社内で作り続けたい方は、担当・共有・更新の決め方もご覧ください。内容を確認する人、見る場所、更新の進め方を整理しています。

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